2012年8月27日月曜日

第12回政宗さんの川狩り

8月25日(土)にNPO法人「広瀬川の清流を守る会」主催の「第12回政宗さんの川狩り」に参加してきました。広瀬川八本松緑地に設置されているじゃぶじゃぶ池が会場です。
参加費(飲み物、鮎塩焼き付)は大人600円、子供400円。

昨年は見事に雨だったため、50人程度の参加でしたが、今年は200人近い参加がありました。
じゃぶじゃぶ池の底に大雨で泥が堆積しているためか、水深計ではレッドゾーンぎりぎりでした。広瀬川の少ない水量を見てもわかるとおり、実際にはあまり深くありません。


開始時は曇り空。それでも、これだけの子供たちが鮎のつかみ取りに挑戦しています。 一番上手な子は、6匹も捕まえたそうです。小さな鮎獲り名人は、河北新報の取材を受けていました。
スタッフの方が手際よく鮎を塩焼きにしていきます。

大人、子供、それぞれつかみ取りを楽しんだ後、網を使った追い込み漁を行いました。
目の前を鮎が横切るのですが、動きが早くて捕らえられません。浅瀬まで追い込みます。


網で囲い込むことで効率よく鮎を確保。大人も夢中でした。
ちなみに、うちの息子(3歳)は濁った水を怖がって中に入りませんでした・・・。代わりに、妻が魚とりに熱中してたので、まあ、よしとしますか。

後半には天気も良くなり、もともと広瀬川の水量が少ないこともあって、じゃぶじゃぶ池から広瀬川へ入る人も大勢いました。濁り水が怖い息子も、広瀬川で水浸しになって遊んでいました。

「開始から終了まで、大人も子供もひたすら鮎をとって食べるだけ」という非常にシンプルなイベントですが、川辺に吹く涼しい風と、広々とした親水空間が心地よいです。
川辺でずっと屈んで遊んでいたので、翌日から腰が痛いです。ちょっと情けないですね。

親子で学ぶ四ツ谷用水バスツアー

8月23日に仙台市環境局環境対策課主催のバスツアーに参加してきました。

このツアーは、以下の団体のご協力により実施されています。
・仙台・水の文化史研究会
・「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会
・仙台リバーズネット・梅田川
水・環境ネット東北

夏休み中に親子でまわれるツアーなので、自由研究の題材にと参加した人も多かった様です。仙台市役所からバスに乗って移動です。

◆四ツ谷用水取水施設
 はじめに、郷六にある宮城県管理の取水施設を特別に見学させていただきました。
 急な階段を下りると、広瀬川から取水のために設置された四ツ谷用水堰堤(えんてい)を見ることができます。
 通常、堰は川の流れに垂直方向に設置されるのですが、この堰は取水口に向かって斜めに設置されています。

通常の取水口では、スクリーンと呼ばれる鉄柵などでゴミをせき止めていますが、ここでは自動でゴミを取り除く除塵機が稼動しています。夏の大雨による流着物、秋の落ち葉、冬の雪などで、除塵機がないと取水口が詰まってしまいます。
除塵機の鉄柵に掛かったゴミは、目詰まりとともに機械にすくい上げられて、階段上におろされ山積みになります。さすがに、山積みになったゴミの片付けは人間の役目です。

様々な測定器などの隙間で、水質確認のための金魚が飼われていました。


◆宮城県工業用水路沈砂池
次に向かったのが堰から少し下流にある沈砂池。
ここは、江戸時代の四ツ谷用水の平堀を確認できる唯一の場所です。
水に含まれる泥などを沈殿させて上澄みだけを流します。

通常であれば、四ツ谷堰で取水した水はここから沈砂池に流れ込んできます。トンネルの半分くらいの高さまで水に浸かるそうです。

震災前は、ここで沈めた砂(ほぼ泥)は、乾燥させて園芸用の土などとして安価で販売していたのですが、震災以降は流通させていないそうです。

◆聖沢掛樋
聖沢を渡る水路橋です。蓋がされているので、水が流れる様子は見られません。
そばには「防火用水」の標柱が木々に埋もれるように残っていました。かつての四ツ谷用水の役割を示す貴重な証ですね。

◆大崎八幡前~歯学部支倉堀跡~東北大学農学部前
バスの中からの見学です。身近な場所に四ツ谷用水の面影が残されています。
意識しないと通り過ぎてしまう様な、かすかな手がかりだけが、今は残されています。

◆宮城県工業用水道管理事務所(大梶)
広瀬川からおよそ9kmに位置する浄水場。
沈砂池で泥を沈殿させたあと、導水路を通って大梶浄水場にやってきます。下の写真は高速凝集沈殿池。
広瀬川から取水したもののうち、余剰分は梅田川に放水されます。

ここで、宮城県の職員の方から、工業用水の濁度について説明がありました。手に持っているのは片方は水道水、片方は工業用水です。工業用水とはいえ、水道水と見た目で判別はできません。
しかし、下に黒いラインが書かれた台に乗せると、一目瞭然です。工業用水の方は、濁って黒いラインがぼやけて見えます(右側)。
その代わり、単価は水道水の1/50程度のようです。



伊達政宗が城下町を建設するにあたり、崖の下を流れる広瀬川から消防・飲料・生活・農業用水として取水するために築いたのが、四ツ谷用水です。
低い位置から取水ができないため、標高の高い上流から取水し、城下町に四ツ谷用水が張り巡らされました。
「水の都・杜の都」の原風景がここにあるのではないでしょうか。

四ツ谷用水は、上下水道の整備とあわせて次々と姿を消してゆき、現在は本流だけが仙塩工業用水として、その水流を伝えています。

2012年8月23日木曜日

広瀬川夏祭り&親子ボート教室

8月11日(土)12日(日)に、広瀬川宮沢緑地で「広瀬川夏祭り&親子ボート教室」が開催されました。
これは、今年が初めての開催となります。
広瀬川創生プラン策定推進協議会においても、NPO法人広瀬川ボートくらぶ広瀬川市民会議の連携事業として重点事業に掲げています。

20年程前に広瀬川から貸しボートがなくなりましたが、地元の方々の強い想いから「NPO法人広瀬川ボートくらぶ」として4年前に復活しました。
若い親世代がボートを漕ぐ機会が減っているなかで、親子を対象にボート教室を通りして広瀬川を身近に感じてもらうイベントです。

会場の設営には主催団体のほかに宮城県仙台土木事務所にもご協力いただきました。

ボート教室の様子はこちら

こんなにもたくさんのボートが浮かんでいる様は壮観です。ただ、広瀬川の水量が少なく、漕げる領域が限られていました。
会場の様子はこちら。参加者は2日間で800人と少なめでした。時期設定などに改善の余地ありですね。
「広瀬川で遊ぼう」でも用意されるシャボン玉は相変わらずの人気でした。シャボン液のレシピに秘訣があるそうです。

「石ころアート」と「作って遊ぼう」。子供たちに好評でした。

短距離男道ミサイルさんによるヒーローショーと大喜利。結構過酷なショーで、出演者の体を張った芸には楽しませてもらいました。若人にまぎれて、市民会議の会長の姿も。

最後はペットボトル・ロケット。広瀬川の水を噴射して飛びます。家庭でも作れる材料を使っていますので、自由研究などにも良いかもしれません。
条件が揃えば100mは飛びますので、広い場所で安全には気をつけてください。
自分で作ったロケットが勢い良く飛ぶ様は気持ちいいです。
びしょびしょに濡れますので、覚悟してください。

様々な課題と成果を残して、今年は無事終了しました。
来年以降、枠組みを見直す必要がありそうです。

第5回(平成24年) 作並かっぱ祭り

7月21日(土)に、例年通りニッカウヰスキー株式会社さん敷地前の河川敷で「作並かっぱ祭り」が開催されました。
この事業は、広瀬川創生プラン策定推進協議会において、企業との協働事業の促進のための重点事業と位置づけられています。

今年は作並温泉旅館組合様のご協力により、JR作並駅からシャトルバスを運行するなど、新たな試みも実施されています。
また、地下鉄駅にもポスターを貼り出していたのですが、皆様気付かれたでしょうか?

5月に実施する広瀬川下流域のイベント「広瀬川で遊ぼう」に続き、天候に恵まれませんでした。
川に入るには肌寒く、さらに雨まで降ってきましたが、それでも参加者400名という数字から、イベントとして定着してきていることがうかがえます。

今年も子供たちに川の魅力と危険性を伝える川遊びが実施されました。結構寒いはずですが、子供たちはざぶざぶと川に入って自然を満喫していました。

そして、「作並かっぱ祭り」といえばコレ。ニジマスのつかみ取りです。
相変わらず、これは大人気です。子供が対象ですが、大人もやりたくなります。

こちらもおなじみ、石ころアート。みんな夢中です。右上の見本は、「日本デザイナー芸術学院・仙台校」の生徒さんの作品。クオリティーが高いですね。日本デザイナー芸術学院 の生徒さんには、毎年かわいいチラシをデザインしてもらっています。

こちらは広瀬川水族館と、デザイナー芸術学院の生徒さんのチラシ作品郡です。どれもすばらしい出来で、お蔵入りするのはもったいないので展示しています。

お楽しみのスイカ割り。ちゃんと当たるかなー。

また、会場では「広瀬川1万人プロジェクト」主催の「春の一斉清掃」と同時に開催されたフォトコンテストの授賞式が行われました。1万人PJT実行委員会のひとつ、アサヒビール株式会社様からの提供で飲み物が送られました。

さてさて、来年こそは天候に恵まれますように。
と、言いたいところですが会場スペースやスタッフ数、駐車スペースからすると、現状の参加者400名あたりが限界です。
このあたりをどう解決していくかが、今後の課題です。